矢板市の国道4号線沿いにある株式会社チュウリツ様では、自動化・省力化設備の設計・開発を、一貫して提供されていらっしゃいます。
弊社より生産管理システムを後導入いただいたのは、MS-DOSのころです。バーコードを利用した工程の進捗管理や実績管理を構築され、現在までに2度程リプレースをされて、機能もブラシアップされているようです。
さらに、塩谷工場の新設に伴い、WAN環境での利用にまで拡張されて、フル活用されていらっしゃいます。
本日は、株式会社チュウリツ様の山口貴司社長にお話をお伺いいたしました。システム導入のメリットやご苦労、不満なところや、将来展望など、忌憚のないお話をお伺いできて、聞き手にとっても、とても勉強になりました。
システムに登録した受注情報を元に、各工程、マシンごとの負荷積み上げの表を拝見しました。これを毎日出力して両工場に配布し、お仕事の混みぐあいや、納期の切迫状況を全員で共有できるしくみになっているそうです。弊社で納めたシステムでありながら、ここまでデータを活用されているのには驚きました。
(株)チュウリツ様 矢板工場
(株)チュウリツ様 塩谷工場
主に自動化・省力化設備を設計開発してお客様の工場にお納めすることが主要な内容なので、その開発は、お客様ごとに千差万別です。見積を作るのに、過去に開発導入した案件の実績を参照できますので、スピーディかつ正確なお見積をレスポンスよくお出しすることができます。
過去の実績には、材料費や外注費などはもちろん、各工程の工数や期間も把握できますので、見積作成には欠かせないツールとなっています。もちろん、新たな開発も、日々実績が蓄積されていますので、将来に役立つデータとして利用できます
社内の工数を採るだけでなく、協力パートナーに依頼する工程も多々あります。パートナーに図面と材料や仕掛品をお渡しするとき、戻ってきたときにも図番を読み取りますので、今どこに何がいくつ行っているのか、いくつ戻っているのかが、リアルタイムで把握できます。
工場が2ヶ所に分かれていますが、社内の工程であっても、今どこの工程が着手中かを把握できます。お客様からの、急な問い合わせにも、工場内を走り回って、どこにあるのかを探すことはありません。ほぼ即答に近い形で、予定の納期回答もできています。
お客様からご依頼いただいてからほとんどの部材は手配するので、在庫というのはそれほど多くはないのですが、それでも端材や使い残りというのは、無くはありません。確か使い残りがあったはずだと思っていたものが、実際には使えなかったり、足りなかったりすることが時々あります。大掛かりな在庫管理というのでなくてもよいので、それらも把握できると、さらに効率化がはかれるとは思います。
それに、外出先からの参照でしょうか。手立てが無いわけではないのですが、セキュリティの問題もありますし、手軽に外から見られるようにはなっていません。例えば、出先からタブレットで確認できたりすると、お客様先での商談もスピーディになるかなと思います。
それと、仕様変更でしょうか。受注案件の性質上、設変がまったく無しということはなかなかありません。既に実績の投入されてしまった図番に設計変更が発生した場合の対応が手早くできると、なおさら良いのにとは感じます。
パートナーさんで、恒常的にお仕事をお願いしているところがいくつかあります。工程や作業内容もほぼ決まっているのですが、依頼はその都度にならざるを得ません。当然、パートナーさんの仕事の入り具合に については、把握しようもないのですが、先々の発注依頼予定などを、社内の人間の手をかけることなく、パートナーさんが確認できるような仕組みがあると、パートナー さんの側でも心積もりができます。依頼 してから、ちょっと今は仕事が詰まっていて、この納期は厳しいという場合もあるでしょうが、事前にある程度わかっていてもらえれば、調整をしやすいのかなと思います。
EDIとか、大げさな仕組みでなくて構わないのですが、簡単にお知らせできる方法があれば、良いのにとは思っています。ただ、まだ見られたくない情報も少なくないので うっかり操作を誤ると、丸見えになってしまったりするのも困りますし、そのためにコントロールするスタッフの負担が増えてしまうのも考え物です。何かよい方策がないか思案中ですね。
EDIとか、大げさな仕組みでなくて構わないのですが、簡単にお知らせできる方法があれば、良いのにとは思っています。ただ、まだ見られたくない情報も少なくないので うっかり操作を誤ると、丸見えになってしまったりするのも困りますし、そのためにコントロールするスタッフの負担が増えてしまうのも考え物です。何かよい方策がないか思案中ですね。